- ヨーロッパ旅のひとこま -      2008年8月  川出 敏一

(20)ローマの観光スポット


陽気で人懐こい一方で根気良く文化遺産を守っているロ−マっ子達の舞台であり、また世界各国からの観光客で賑わうロ−マは世界遺産を含め多くの観光スポットを擁しております。パスタやピザなどの食べ物は日本人の口に合い、ジェラ−トやドルチェなどの甘い物も美味しい街です。 まず終着駅(テルミニ駅)からロ−マ旧市街の中心ヴィットリオ・ヴェネト通り周辺に参ります。

共和国広場、柱廊の並ぶ半円形の堂々とした建物でイタリア統一の1870年に造られたものです。 この地は紀元306に造られたディオクレティアヌス帝の大浴場の跡地でもあります。 広場の中央には4人の妖精で構成されたナイア−ディの噴水があり、夏には広場全体がカンツオ−ネのコンサ−トの会場に早変わりします。

モ−ゼの噴水、サン・ベルナルド広場に面しており、法王シクスト5世が1587年に作らせたものです。3つに区切られた 壁の中央に堂々としたモ−ゼの像が立っています。 この近くにはサンタ・マリア・テッラ・ヴィットリア教会があり、左4番目の礼拝堂に有名な白大理石の美しい彫刻"恍惚の聖テレサ"があります。 ベルニ−ニの代表作であると共にバロック芸術の最高傑作と云われています。

蜂の噴水、ヴェネット通りの入口にある大きな貝殻の付いた蜂の噴水はベルニ−ニ作で、その昔馬車の馬に水を飲ませた所です。 すぐ近くにあるサンタ・マリア・デラ・コンチェツィオ−ネ教会は通称骸骨寺と云われており、聖職者の遺骨4000体が飾られております。一寸気後れして見るのは止めました。

クワットロ・フォンタ−ネ、クワットロ・フォンタ−ネ通りと9月20日通りの交差する四つ角の四隅に四つの噴水と呼ばれる噴水があります。 16世紀の終わり頃の物で作者は不明です。 次にロ−マ中心部一番の大通りであるコルソ通りの周辺に参ります。

ポポロ広場、広場の北にあるポポロ門は古代ロ−マ五街道の一つフラミニア街道の出発点でロ−マの玄関口です。広場は楕円形になっており 中央には皇帝アウグストゥスが紀元前10年にエジプトから持ち帰った大きなオベリスクが立っています。広場の東側はピンチョの丘に繋がっています。

スペイン広場、スペイン広場とトリニタ・ディ・モンティ教会を結ぶスペイン階段は1年を通じて観光客や若いロ−マっ子が集まり、 屋台の花屋、似顔絵描き、地面で小物を売る人でいつも賑わっています。 広場の中央にはベルニ−ニの父によって作られたバルカッチア(小舟)の噴水があります。蜜蜂と太陽の装飾を施した船形浴槽をイメ−ジした噴水です。 残念ながら工事中でした。

トレビの泉、ロ−マの噴水の中で最も舞台効果のある噴水です。背後のポリ宮殿を借景にして長さ20m中央に 海神ネプチュ−ンがトリト−ネに操られた海馬を駆って行く姿を表しています。この泉に肩越しにコインヲを投げると 再びロ−マに来られるという伝説は有名です。 次にテヴェレ河左岸にある世界最小の独立国ヴァティカン市国周辺に参ります。

サン・ピエトロ大寺院、正面の間口115m奥行き211mド−ム頂上迄の高さは182.5mと世界一大きな寺院で世界の カトリック信徒7億人の総本山です。サン・ピエトロ広場とヴァティカン宮殿共々ヴァティカン市国を形成しています。

ヴァティカン宮殿、サン・ピエトロ広場の右手に見える一群の宮殿を総称し、現在は一部が法王の住居と執務場所で その他の大部分はヴァティカン博物館になっています。システィ−ナ礼拝堂の天井画と 中央正面の最後の審判はミケランジェロの作で世界的に有名なものです。

サンタンジェロ城、ロ−マ時代ハドリアヌス皇帝が自分の募廟として造り、6世紀にはその上に礼拝堂が建てられて 15世紀に現在の様な要塞になったものです。有事の際は法王の避難場所にもなっており、現在でもヴァティカン宮殿とサンタンジェロ城は 長い通路によって連絡されているとのことです。前面のテヴェレ河に架かるサン・タンジェロ橋はハドリアヌス帝の造った橋で中央部は 1800年前のものです。橋上の天使像10体はベルニ−ニの作品です。 次にナヴォ−ナ広場とその周辺に参ります。

パンテオン、ロ−マ古代遺跡の中で最も良く保存されている建築です。正面は三角形の屋根を16本の柱が支えるギリシャ様式の建物ですが、 後部の本体は煉瓦で造られた高さ43mに聳える大円蓋です。直径42mの堂内には空間を支える柱は1本もありません。

ナボ−ナ広場、ヴィットリオ・エマヌエレ2世通りを少し入った所にナボ−ナ広場があります。 ロ−マを代表する広場の一つで長さ240m幅65mの長方形で古代ロ−マ時代ドミティアヌス帝が造った競技場をそのまま広場にしたものです。 ロ−マ市民憩いの場所であり、特に夏場には広場に面したレストランやバ−ルが 屋外にまでテ−ブルを出し、青空や星空の下でのんびりと食事をしたりジェラ−ト舐めながら広場を行き来する人達で賑わいます。

ム−ア人の噴水、広場には北からネプチュ−ンの噴水、河の噴水、ム−ア人の噴水があり、ム−ア人の噴水は 周囲に水を吐き出す人面が並んだ一寸奇怪な噴水です。 次にロ−マ市庁舎のあるカンピドリオの丘の周辺に移ります。この地域はフォロ・ロマ−ノ、コロッセオ等の遺跡が多い所です。

ヴィットリオ・エマヌエレ2世記念館、イタリア建国の父ヴィットリオ・エマヌエレ2世を記念して造られた白大理石で覆われた高さ60mの大きな建物です。 階段を上がった中央部は第一次大戦中に没したイタリアの無名戦士の墓となっています。この場所は車の往来が激しい所で目標を捕らえるには望遠レンズが必要です。

真実の口、ご存知サンタ・マリア・イン・コスメディン教会にある真実の口です。教会の側面鉄格子の中にあり、外から自由に見る事が出来ます。身の潔白を証明しようとする人達が恐る恐る手を海神?の口の中に入れておりました。もとは井戸の蓋か排水口の蓋として使われていた様です。 ロ−マは何時訪れても楽しい街です
Arrivederci a Rome! 平成20年8月記

注記 ベルニ−ニ
バロック時代の超天才的彫刻家でロ−マには至る所に彼の作品があります。ロ−マの有名な噴水の殆どは彼の作品です。

Photographs copyrighted (2004〜2008, kawade)